1992年。
当時は現在のようにインターネットもまださほど普及しておらず、信頼出来る情報も本当に少なかったため
スタート前の2年間は、米国内の主要ツーリングポイントを実際にくまなく巡り、聞き込み調査や、視察を何度も
繰り返しました。
実際には組込まれなかった、視察ポイントなども多数あります。 中でもグランドキャニオンの谷底にあるコロラドリバーまで
降りての視察は、同行したスタッフが谷底で過労のため倒れるなど、命からがらの視察もありました。
(そのためキャニオン谷底へのツアー企画は”ボツ”となりましたが)
そうして企画した、そのルートや日程を実際に走ってみる。 そうすることで、様々な問題点や困難が見えてきました。
それは、ルートや日程の割り振り以外、サポート配備の内容から宿泊モーテル、レンタルバイクの質なども含めてです。
1994年春、ロサンゼルスを出発点とするアメリカ大陸横断ツアーや西部ツーリングの企画書が誕生し、
日本のバイクツアー専門会社である”道祖神”と業務提携が結ばれ、第一回目のツーリングツアーはアリゾナの
西部を周遊するツアーに決定。 オートバイ雑誌 ”GOGGLE” の取材を交えてスタートしました。
そうして正式に1995年に現地法人として当社の原点となる”ネズパース・ニューヨーク・インク”が発足。
核となる大陸横断ツアーをサポート出来るよう当時はニュージャージー州(ニューヨークの隣)に拠点を置き、カリフォルニア、そして
フロリダと3つのポイントにスタッフを配備、主要ツーリングポイントをカバー出来る体制を整えました。
フロリダで毎年3月に開催されるデイトナ・バイクウィークやアメリカ最南端キーウェストへのツーリングから
グランドキャニオン周辺の西部ツーリング、ロサンゼルス発ウエストコースト・ツーリング、新婚さんのためのハネムーン・ライド、そしてニューヨークからロサンゼルスを目指す”大陸横断ツアー”など様々なツアーを
企画/催行してまいりました。
それにしても当時を振り返ると、本当に色々なことがありました。 現在のイーグルライダー社(レンタル会社)は ロサンゼルスのみ
でしたので、当社は販売契約のある別のレンタル会社からバイクを借り出していました。 バイクがない時は
わざわざ、フロリダから2500マイルの道のりをニューヨークや、ラスベガスへバイクを運んでのツアー催行です。
その後、97年には、ラスベガスにイーグルライダー社がオープンしたのですが、事務所などはなく、郊外のキャンピングカーが
駐車するコミニュティー内でレンタルの手続きをしていました。
そして、揃えられたレンタルバイクは、なんと年式に幅がある顔揃え、、、。 なかには8年落ちのスポーツスターなども、、。
さあ! いざ出発! ラスベガスから120マイルほど走りコロラドリバーが見えてくる頃、、、。 1台のハーレーが路肩に停止。
なんと、エンジンヘッドのカバーを止めているボルトが振動で緩んだ?のか ない。 ぽっかりと穴の開いたエンジン上部から
心臓(エンジン)の鼓動に合わせ吹き出す熱くたぎるオイル、、、。 その日は運悪く日曜日。 田舎のバイク屋は休みです。
運良く、金物屋を見つけてサイズの合うボルトをねじ込んで応急処置。 そして、モニュメントバレーが見えてくる頃に
今度は、シフトレバーが? ない。また、振動で落ちたらしい、、、。
いまでこそ、新車に近いオートバイで性能もずいぶん向上したため、故障は少なくなりましたが、当時のハーレーは
壊れるのが当たり前、部品がはずれて当たり前、バッテリーが死んでも当たり前でした。 ニューヨークを出てからバージニア州辺りでFLHの大型ハーレーのセルが壊れ、何度も押しがけをしながら参加者同士で助け合い、ロサンゼルスを目指した時もありました。
日頃利用者も少ないガラガラのモーテルでも、年に数回のイベントと重なれば、それはもう大変です。 予約してあるはずの
部屋はダッブルブッキングで部屋がない、、、。 とりあえずお客さまだけを宿泊してもらい、スタッフは車の中、、。
そんなことも当たり前でした。
また、予測出来ない様々なトラブルも発生します。 参加者が食中毒で緊急入院。 日頃静かな小さなインディアンの町に
救急車のサイレンが響き渡りました。 ツアーグループはそのまま進みますが、すぐに他のスタッフが現地の病院へ飛んで、医者との通訳や入退院手続きなどの対応。
ツーリングという旅行体系では、予測出来ない様々なトラブルが付きものです。 当社では十数年間催行して来たそれらツアーを通じて
培ったトラブルへの対処方法や回避のノウハウなどはどこにも負けないと自負します。 とかくオートバイでのツーリングとなれば自由きままなツーリング旅行と考えがちですが、それはあくまでも『安全』という基盤の上に成り立つものであり、決して冒険旅行へチャレンジすることであってはらないと考えます。
また、当社スタッフは、アメリカ在住20数年。道やバイクに精通した日英バイリンガルスタッフです。 アメリカでの永住権取得に関する流れから、旅行ガイドの経験や、シェフとしての経験もあるユニークな顔ぶれです。そういった経験がツアーに活かされている事は言うまでもありません。
現在は、当社オフィスを最も需要の多いラスベガスに移転し、社名を”ネズパースニューヨーク社”から”フリーダム・アメリカ社”と改名して新設。
2007年度からは従来通りのバイク専門ツアーはもちろん、通常の観光旅行でロサンゼルスやラスベガスへ来られた
お客さま向けのオプショナルツアー:手ぶらで参加出来る”日帰りツーリングツアー”や、ルート66を巡る”1泊2日ツアー”
など業界初の新しい商品を開発。 旅行会社大手:”J T B ルックアメリカ社”、”H I S 社”などからも業務提携を頂き、日本のライダー
皆様へ”この壮大なアメリカの大地を走り、震えるほどの感動を、本当のアメリカを体感して頂きたい!”
日々、そう心より願い、日々努力しております。