7月30日(金曜日)ウィリアムズ
翌朝もどよーんとした疲れが残っていたのに、あら不思議。バイクに乗ったら直っちゃいました。なんたってモニュメントバレーはもうすぐ目と鼻の先なんですもの。映画やCMでおなじみのあの風景の中にバイクで飛び込んで行く快感!
思わず西部劇風にYee-haw!と叫んでみました。
Navajo Park Trading Postに立ち寄りました。時間があれば、車や馬で行くナバホのガイドツアーにも参加したいところです。ナバホの土地や文化を紹介したコーナーはすべて手作りでちょうど文化祭の研究発表の展示のようで和めました。

ショップは手軽なおみやげ品から美術品といえる伝統工芸品まで沢山の品が揃っていました。レストランも空いていたので、モニュメントバレーを見ながらの朝食にしました。ここの紙製のランチョンマットもコヨーテの絵が可愛くて持って帰りました。

バックミラーのモニュメントバレーがだんだん小さくなってゆくのを見ながらKeyentaへ向かう。

人気のないところばかり走っていたので、道も広く、両側に建物が並んでいるだけでとても大きな街に感じる。

ガスを入れてさらに160号を南下。ここからは親方が先頭を走ったので、これぞアリゾナという風景の中を走る親方の後ろ姿を初めて見た。なかなか堂々としたもんだ。それにしても太陽にじりじり焼かれて熱い。

Tuba Cityを抜けCameronで楽しみにしていたショッピング。ここCameron Traditional Trading Postは広いので見るだけで精一杯で、買うものを吟味する時間がないという甘い苦しみを味わった。日本でいろいろリサーチしたつもりだったのに全然選べなかった!

カチーナドールか、ストーリーテラー、またはフェティッシュが欲しかったのだけれど、ざっと見てピンとくるものがなかったので買うのはやめた。良いものはやっぱり高価。部屋のインテリアやファブリック類はお買い得だと思うが、選んでいる時間がない。

集合時間に遅れてしまった。給油してGrand Canyonへ向かう。人工的なものが少なくなり、いかにもガラガラヘビがいそうな砂漠の中を、ドライヤーの熱風に顔を近づけて走っているようだ。インディアンの人達が掘建て小屋で自作のジュエリーなどの工芸品を売っている。Good Indians Behind Youという手書きの看板に笑ってしまった。なんかユーモラスな響きで。

有料道路に入る。$50 払うと年間を通してアメリカ中の国立公園がフリーパスになるという。キャンピングカーを持ってなくても、テントと寝袋を持っていればずいぶん安く旅行が出来そうだ。

まず東側の入口から入り、見張塔のあるデザートビューから太古の地層を眺めた。私は2度目なので冷静に見たけれど、親方は初めて見る雄大なグランドキャニオンに興奮して目を輝かせていた。私は逆に人間の存在なんてはかないものだなぁとちょっぴり寂寥感を味わっていたのだけれど。見張り塔の中に、大きなターコイズのアクセサリーをじゃらじゃらつけたネイティブのおばあさんが入ってきた。一緒に写真を撮りたかったけど、写真を撮られるのは嫌いとよく聞くし、孫と楽しく観光しているのを邪魔してはいけないと思いやめておいた。サリーを着たインド人の妊婦さんも観光していた。とてもきれいな女性だった。

デリでホットドックの昼食を取る。日本人が珍しいのか、となりのファミリー(白人)の視線をチクチク感じる。逆にレジのおやじさん(有色人)はとてもフレンドリーで、親方は日本の10円玉をプレゼントしていた。

駐車場に戻ると、7、8台のハーレーが止まっていてコワモテのおじさん達(白人)がのしのしと歩いてきた。道ですれ違う時は気持良くピースサインを送り合うのにバイクを降りたらこんなもんかー、と思った。ま、歩いている私達はハーレーに乗りには見えなかったんだろうな〜。

ヘルメットを被って発進の準備をしていると韓国人のファミリーが興味津々で遠巻きにこちらをみていた。私はアンニョンハセヨ〜、と手を振った。

ビューポイントで写真を撮りながら、周遊道路を南に進む。 いよいよグランドキャニオンに別れを告げ、64号線を南下しWilliamsに向かう。

調べによると「Williamsという地名の由来は、1849(嘉永2年)年にユテ族との戦いで亡くなった有名な西部のマウンテンマンBill Williamsにちなんでいる。現在のWilliamsの町は、1878年(明治11年)、Charls T. Rodgersが開拓した農場にあたる。Rodgersは郵便局長を任命され、町はアトランティック&パシフィック 鉄道の運んでくる物資で成長を続けた。

1901年(明治34年)、サンタフェ鉄道がグランドキャニオンまでの線路を敷き、当時のままの鉄道に今でも乗車することができる。

1920年(大正9年)、ルート66の開通で新たに人気が急増し、旅行者の町となった。ルート66の閉鎖後、一時衰退したものの現在も古き良きアメリカのノスタルジーを求めて全米中から観光客で賑わいをみせている。」と、いうことで今回最も楽しみにしていた宿泊地であった。

しかし、Williamsまでの道のりは疲れて眠かったので、思いつく限りの歌を歌いながら眠気をこらえた。なんだかのどかな道で多くの観光牧場やキャンプ場があった。集合ポストを見た。20 ~ 30個のポストが道に並んで立っている。ポストの持ち主の家は遠くてまったく見えない。日本と違って新聞は配達されずに買うものだからこれでいいのか?

乾燥した平野部から低い山が迫ってきた。初めて見る全体が木に覆われた山だ。杉の木だろうか、日本にいるみたいだ。これがBill Williams Mt.なのかな。右前方に線路が見え、いきなりWilliamsの町の通りに入った。

道の右手が駅で、左手には昔のままの古い建物が立っている。2階の窓から真っ赤なドレスのマネキンが身を乗り出していて一瞬本物かと思ってあせった。道路は一方通行なので左折し、これまた一方通行のメインストリートに入ってすぐが、本日の宿泊地「Westerner Motel」だった。なんてステキなロケーション!

ガイドさんがチェックインをして耳より情報を仕入れてきた。なんと、町のはずれで「ロデオ」をやっているという。本場のロデオを見られるなんてラッキー!私が大急ぎで身支度をしている間、親方とガイドさんはビールを飲んでいたので、ロデオ会場まで歩いて行くことにした。メインストリートには色んなお店が並んでいて、眺めつつ自然に早歩きになってしまう。観光馬車のたまり場では馬がうとうとしている。

グランドキャニオン行きの列車の汽笛の音が鳴り響くと100年前にタイムスリップしたような気持になる。列車に乗り込むのにプラットフォームが地面と同じ高さなのでステップを登るのがいい。

観光地らしく、各国料理のレストランがならんでいて今夜はおいしいものが食べられそう。バーも何軒かあったので、飲みに行こうかなどと考えているうちに、親方が立ち止まってしまった。がまんしてきついウェスタンブーツを履いていたので足が耐えられなくなってしまったのだ。かなり痛そうで、先に行ってくれというけれど、道端にほっぽっとく訳にもいかずゆっくり歩く。

西日の照りつける中、対向車が私達に向かって手を振ってくれる。中にはトラックに馬を乗せた車も???なんか怪しい。会場にたどり着くとすでに競技も表彰も終わっていたのでがっくり。でも、まだ多くの人や馬が残っていた。5歳くらいの金髪の女の子が鞍なしの大きな馬に乗っていたのが可愛くて写真を撮った。

私と親方はその時、ジーパンにウェスタンシャツを着てウェスタンブーツを履いていたのだけれど、何だか猿真似してるみたいでとても恥ずかしくなった。仕事で毎日のように着ている人達はとてもカッコイイ。小さな子供まで、カウボーイハットがばっちりきまっている。こんなに熱いのに黒いフェルトのカウボーイハットを被る人 も多い。花柄のシャツなんて誰も着てないし、売ってない。みんなシンプルなストライプやダンガリーシャツだ。馬具などもテントの下で売られているが、日用品なので無造作に置いてある。なんか衝撃を受けてしまった。

子供達は投げ縄の練習をしている。5、6人で牛の模型に向かって一斉に縄を投げる。やっぱり大きな子が一番うまいのだけれど、小さな子も負けん気の強そうな顔をして一緒にやる。この子達は本当に牧場の子供なんだなあ。こうやって遊びながら投げ縄を憶えて、いつか本物の牛を縄で捕まえて焼印を押したりするんだろうなぁ。お父さんみたいな男になりたいって思ってるんだろうなぁ。くーっ、いいなぁ。

のどが乾いたので、帰り道一軒のバーに入って3人でカウンターに腰を下ろした。冷たいバドワイザーが運ばれてくっと一息に飲んだ。うめ〜

真後ろでは、数人がテーブルの上でやるカーリング(?!)に熱中していた。ビールで元気になったので、夕食までおみやげを探すことにした。 なんだかんだ言ってもやっぱり好きなのでラングラーの花柄のシャツを買ってしまった。$30 もしないなんて安いなぁ。ジュエリーや小物はピンとくるものがなくてここでもやめた。

夕食はメキシカンのお店に入った。すてきなテラス席は満席だったけれど、内装もなかなかのものだった。天井が高くてお酒のボトルがずらっとならんだバックバーの向こうも客席のようだった。私はNavajo Taco With Chikinとマルガリータを頼み、どちらも本当においしかった。親方は海老の炒めたものを頼んだものの、テキーラのストレートと相性がわるく残していた。とても満足して店を出た。

ガイドさんは部屋に戻り、親方とふたりでSAVE WAYというスーパーに入った。閉店近くてあまり見られなかった。実家のネコの為にフリスキーを買った。 ガススタンド併設のコンビニでビールと水を買い部屋に戻った。親方はビールを飲みながらすぐ寝てしまったが、私はテレビでWilliamsの町の紹介チャンネルを見つけ面白くて1時頃まで見てしまった。

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