7月28日(水曜日)レッドキャニオン
朝起きて、外に食べに行く余裕がなかったのでモーテル併設のコンビニでミルクと冷凍のハムチーズサンドとドーナッツを買う。しかし温めが足りなくて中は冷たいままで悲しかった。ドーナツは甘〜い。血糖値が上がったところで、ハーレーのピックアップへ向かう。
国際免許証や必要書類にサイン。ついに親方のロードキングと私のヘリテイジが運ばれてきた。

建物の周りを右回りで何週か回ってから出発するように言われたのに、親方はいきなり左回りで発進していた。うーん・・・

私はといえば、ブレーキにも地面にも足がギリギリしか届かず、スタンドの出し入れに困った。スタンドを出す時は地面にスタンドが触れたらちょっと後退し、しまうときはちょっと前進して何とかクリア。 とはいうもののここはアメリカ。走り出してしまえばノープロブレム。親方もまったく問題ないみたい。

ちなみに日本では私がFXD、親方FXDWGに乗っています。

さあ、ガスを入れていざ出発という時に、親方がモーテルに靴を忘れた事に気づき取りに戻る。駐車場でホゲーと待っていると、ヒスパニック系の女の子が私に親指をぐっと立てて "Cool !"と笑いかけてくれたのが嬉しかった。

いよいよ15号線を北上だ! 抜けるような青空の下、奥田民夫のイージュー☆ライダーを歌いながらグングン進んで行く。とても暑い。車のボンネットで目玉焼きを焼く映像が何度も浮かんでくる。何かのCMだったっけ・・・?

出口75でローカルに降りると、風景が一変して荒野!という感じになる。荒野はやがて赤い砂と岩に変わる。青い空と赤い大地はインディアンの日焼けした肌とターコイズブルーのアクセサリーのような美しい対比を見せている。赤い岩の連なりは滑らかで丸い穴がたくさん空いていて、どうしても人の顔にみえてしまう。ユーモアのある顔、怒った顔、とぼけた顔、大きな顔、小さな顔、様々な顔がこちらを見ているみたい。Valley Of Fireという名前のとおり炎のような色をした砂地と岩場と山が交互に目に飛び込んでくる。ビジターセンターではこのあたりの歴史を模型で紹介していた。ヤギやキツネやコヨーテの剥製や、生きた蛇も展示されていた。昔の人はこんなところでどうやって暮らしていたのだろう?逆に何でこんな砂漠の真中に水洗トイレがあるのだろう?

15号線に戻り、ハイウェイを爽快に走っていると急にアクセルを空けても加速しなくなった。失速しながらホーンを鳴らしたが、回りの車がちらと見ただけでガイドさんと親方はあっと言う間に見えなくなってしまった。あーあ、ガス欠だ。路肩に止まって助けを待つ。じたばたしても仕方ないから、写真を撮ったり、道端に何かおもしろいものが落ちてないか捜す。ナンバープレートが落ちていたけど、二つに折れ曲がっていたので拾わなかった。なぜがビールの空き瓶が転がっていた。イケナインダ〜。

少し経ってエンジンがかかったのでだましだまし進んだけど、上り坂のカーブの途中で止まってしまった。うーん、最悪だぁ。結局、見知らぬ親切な人が私が路肩に止まっていることを出口で待っていたガイドさんが教えてくれ、ガソリンを持ってきてもらい事無きを得た。ほっ。燃料計はあてになりませんな。

15号線がアリゾナをかすめている。道端には良く手入れされた小さなかわいい家が並んでいる。玄関ポーチには椅子やベンチや時には冷蔵庫が置いてあるけど、あまりの暑さに人影はなかった。牛や馬は暑さなど何ともないようで思い思いに寝そべったり、ぼんやり草を食んだりしていた。Yamasita Stという通りがあた けど、日本人(日系人?)が活躍したことがあったのかしらん?

ブルース・スプリングスティーンの「My Hometown」とかトム・ペティの「American Girl」、ジョン・クーガーの「Small Town」を鼻歌で歌いながら走った。庭先に、牧場に、店先に星条旗がはためいていて、何の屈託もなく愛国心を表現していた。いいなぁ。

ハリケーン・・・変わった地名だ。そう言えば80年代にそんな名前のバンドがいたっけ・・・。本日の夜のBBQの食材と薪をスーパーで買い求める。3人分買っても$16くらい。日本のナスや、しょうゆも売っていた。

ウェディングと誕生日のカードを買った。アメリカ人はカードを送る習慣があるから、とにかくたくさんの種類のカードが並んでいる。ゆっくり見たいけど・・・、残念、もう行かなくちゃ。

楽しみにしていたザイオン国立公園に入る。ここはグランドキャニオンのように上から地層を見下ろすのではく、下から見上げることができるのだ。道路の真上に巨石がごろごろしていて迫力満点。真っ白な岩、赤い岩、松林がカーブを曲がるごとに現れる。写真を撮るには最高の背景ばかり。そろそろ日が傾いてきた。強引なつづら折を4往復くらい登ると、岩をくりぬいて明かり窓を空けただけのトンネルに入る。中は真っ暗で涼しく、窓から神秘的な夕日が差し込んでいる。窓から下を見下ろしたい誘惑に駆られたけど、もちろん断念。

今夜はレッドキャニオンのバンガローでBBQだ。ガイドさん自前の道具で準備をする。肉、ソーセージ、マッシュルーム、タマネギ何を食べてもおいしい。生のセロリも新鮮でくせがなくおいしかった。日が落ちてきて風がひんやりとしてきた。北斗七星が超巨大に迫っている。天気がいいと天の川も見えるそうだ。 焚き火の火を囲んで飲みながらいろいろな話しをする。いつかキャンプツーリングしたいなぁ。むにゃむにゃ、ZZZ・・・。

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