08/08/2005に開催された、道祖神主催のワイルドウエストツアーのツーリングレポートです。 青木タカオさんの書いた記事は、 HOT BIKE JAPAN 2005年11月号 Vol:86 (ネコ・パブリッシング)に掲載されています。

アメリカといえばハーレー乗りなら誰もが憧れる「ハーレーの本場」。ボクもそうだったが、いつかは広大なアメリカ大陸の真っ直ぐな道を、オートバイでノンビリ走ってみたいと夢見る人は多いはずだ。

だけども、「海外ツーリング」となると、危険が伴い、膨大な準備期間と費用が必要で、さらに語学も堪能で現地のことを熟知していなければできない。メカにも精通し、ライディングにも自信がなければならない。そんなふうに思い込み、自分には到底無理だろうと海外ツーリングを夢で終わらせてしまっている人は多いはずだ。

そんな人にオススメしたいのが、旅行会社「道祖神」のバイクツアーだ。海外ツーリングツアーを企画し、今年で15年。独自のネットワークで世界各国のツアーラインナップを展開し、海外ツーリングが初めての人から経験豊富な人まで幅広いニーズに応え、絶大な人気と高い信頼を掴み取っている。

今回は、その道祖神が企画している「USAハーレーツーリング・ワイルドウエスト7日間」に参加してみたのだ。

アリゾナ州の州都フェニックスからスタートし、4日間でグランドキャニオンやモニュメントバレーなどといったアメリカ西部を代表するポイントを巡る「アメリカ西部ダイジェストツアー」ってことで、いちどもアメリカに行ったことがないボクとしてはピッタリのツアー。何よりも安心なのが、日本語が話せるスタッフが同行してくれるということだ。

−1日目−  
ツアーはボクの他に8名が参加し、順調にスタート。フェニックスのレンタルバイク屋で、自分が4日間乗るハーレーを選ぶことからはじまったが、同行するスタッフ・木村さんによるスムーズな手続きで、簡単かつスピーディに借りることができた。

フェニックスの街をひと回りするループラインから北行きのハイウェイに乗り、制限速度65マイルで走れば、すぐに砂漠の中を真っ直ぐに伸びる、想像していたとおりの「アメリカの道」があった。これぞアメリカ!

なんたって地平線のかなたまで真っ直ぐ、真っ直ぐなのだ。ヒャッホ〜!!

廃墟となった鉱山の町を見学するなど、寄り道をしながらおよそ150マイル。フラッグスタッフという古い街でルート66に合流した。いまはなき永遠の道「ルート66」は、全米からこの道を走りに多くの人が訪れる。古き良きアメリカを感じる、アメリカ人にとっては特別な「マザーロード」なのだろう。

ルート66とはすぐに分かれ、さらに80マイルほど北上すれば、このツアー最大のハイライト、「グランドキャニオン」だ! 想像を超え、度肝を抜かされた壮大なグランドキャニオンの絶景は、言葉では言い尽くせない美しさ。それは、まさに自然の芸術といえよう。ちっぽけな自分の存在を思い知らされる大自然の力を強烈に感じるのでした。

−2日目−  
まさかアリゾナで雨にやられるとは……。グランドキャニオンから昇る朝日を望もうと、朝5時にモーテルを出たものの、あいにくの雨。朝日どころか、午前中は太陽さえまともに見ることができなかった。

そんなわけで、楽しみにしていた「モニュメントバレー」は雨に濡れての到着となった。ニョキニョキと地面から伸びる奇形な岩山は、西部劇をはじめ、多くの映画でも繰り返し映像化された壮大な光景だ。

テレビや写真でしか見たことなかったが、実際に目の当たりにするとそれは想像以上に奇抜で印象的だった。 「雨のモニュメントバレーもいいもんだよ(笑)」

参加者のひとりがつぶやくと、みんなが頷いた。

雨があがれば、容赦なく強い陽射しで地面が急激に乾く。その日は走ることを早めに切り上げ、明るいうちからモーテルの庭先でみんなでビールを飲んだ。これぞまさに西部といった風景の中にある古びたモーテルで、気分は「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」のクリント・イーストウッドだ。

−3日目−  
3日目の朝は晴れ、乾いた赤土にそびえ立つモニュメントバレーを見ることができた。荒涼した赤土のデザートの中に、数百フィートの高さで空に向かって立っているという奇抜な岩山は、科学では自然の風化によってできたものだと証明されているが、その姿を目の前で見ると、 「これは神さまがつくったものだ」 と、なぜだか信じたくなった。そんな未知なるパワーを、感じずにはいられないのである。

何もないデザートの中を突っ切る真っ直ぐな道を、ただただ、ひたすら走る。走っても走っても信号機はなく、退屈が心地よい。町に入ると、バーガーショップとガソリンスタンドが必ずあり、ボクらは肉を中心とした食事で疲れきった胃袋に、チーズバーガーをコーラで流し込んだ。

−4日目−  
ハーレーに乗るのは今日がいよいよ最終日。フェニックスまでの道のりは、最後まで気が抜けないという緊張感と1000マイルを走りきった達成感、そしてこのツーリングが終わってしまうという寂しい気持ちが交差していた。

4日間、木村さんが運転するシボレーのピックアップトラックが、サポートカーとして先頭で道を案内したり、最後部を走ってトラブルに見舞われる人がいないかを見て走ったが、基本的にはライダー自身が自分の責任の下で楽しむバイクツーリングの本質を損ねぬよう、参加者自信による要望がない限りはサポートは非常時だけに徹するというスタンスだった。ここらへんの絶妙なさじ加減は、ツアーを長年企画してきた経験がものを言っているようだ。

フェニックスのレンタルバイク屋にハーレーを無事に返し、このツーリングは終わった。僅かな休日をフルに使って参加したみなさんも、この4日間を満喫したようだ。

ツアーは観光を楽しむほか、ピストルを撃ってみたり、カジノで遊んだりとオプションも充実していて、昼夜楽しいものだった。参加者同士も親交を深め、普通のツアーでは味わえない連帯感や達成感が味わえた。今回のツアーが3度目というリピーターもいたが、その気持ちも納得。USAツーリング、今度は皆さんの番ですよ!!

[原稿/フリーライター:青木タカオ]

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