By Kaori T.
09/16/2002
テレビをつけるとしたら、ウェザーニュースにしている。これを見れば大きなニュースは全て分かる。

ルート40に乗る。スタッフの宮田氏よりウェストポーチをお尻に敷くといいというアドバイスに加え、小林君の高速走行の前足にかかる風圧を逃がす助手席のステップに足を置く方法でかなり走行姿勢が楽になり、筋肉の解放ができるようになる。

サンタフェの町へ向かう途中から真っ青な空に赤茶けた地層の岩々を縫う風景の連続になる。乾燥している。のどが渇く。早くも荒野の装い。気候はステップ地帯のそれだと思う。作物がとうてい育ちそうにない土の色。しかし暮らしは何処にもある。厳しい自然下に生きる人は決して自然に逆らわない。大変な思い違いをして、人間社会の都合のいい様に作り変えようなんて、おこがましいことのような気がしてくる。

サンタフェ到着です。サンタフェは太陽の町です。どこかメキシコの臭いのする光眩しい町並み。通りにはギャラリーが所狭しと並び、個性的な空間を演出している。土壁のシンプルな家の周囲には、緑鮮やかなオレンジの実を付けた木々が植え込まれ、濃いグリーンの葉は、太陽の光をキラキラと反射して風に揺れながら眩しい光を放っています。この町は原色がよく似合う。小瓶につめて持って帰りたいくらい。木々の影にハーレーをきちんと止めて路肩に座れば乾いた風が髪をなで通り過ぎていった。

大地に生きるネイティブアメリカンにとって、太陽は特別な存在。実りをもたらし、生命を司る神的シンボル。装飾品もナチュラルな絵柄が多い。ひしめく露店で1本の銀のブレスレットに目が止まった。太陽は2つあった。5ミリもない幅に朝日と夕日が交々に彫られてある。朝日は外輪から放たれる後光が大地にまんべんなく届くように長い帯を出し、夕日は外輪を広げ、今、まさに沈もうとしている。光の帯は優しく周囲を包み込むように、、、『これだわ!』サンタフェの雰囲気そのままの銀のブレスレットを即求めて再び走り出す。

ロッキー山脈のふもと標高2千メートルの盆地の町サンタフェは私の心の中に強烈に残っている。サンタフェを抜けてからのルート84は”Chama”で給油後フリー走行となる。

パゴサスプリングス5時45分到着。夕方オプションで温泉スパにて長い間大陸の風にさらされてきた体をゆっくり休める。宿の壁には”ベアーシーズン”(熊注意)のポスターが張ってあった。

 
<ー 前のページ           次のページ ー>
主催:(株)道祖神