By Kaori T.
09/14/2002
朝食は店内が航空グッズで埋め尽くされているカフェにて。

ホットスプリングスの町の一角に飛行機のマークのついたメモリアルパークを地図で発見したがもしかしたらここは戦争中何か空軍と深い関係のある町だったのかも知れない。朝から道路両サイドのハーレー族に「Have a good trip !」の挨拶を送りながらホットスプリングスの町を出る。

ルート40に合流するまでのUS7〜US10のワインディングでアクシデントが起きてしまった。先頭を軽快に走っていた霜鳥さんのFat Boyが下りのゆるいカーブでコースアウトしてしまったのだ。私の2台前を走っていた彼が突然森の中へ砂煙りを上げながら消えていった時、、、神様、、、何故、、、言葉が出てこなかった。、、、無事かな。自分のバイクも不安定な路肩に停めて様子を見に行く。霜鳥さんが森から自分の足で上がってきた。「、、、ああよかったわ。」吉野さんがボディチェックして無事を確認する。なんて運がよかったんだろう。かなりのスピードで滑り落ちたにもかかわらず、草木のクッションに助けられ大事にはいたらなかった。

遠くアメリカの地に来てハーレーで大陸を横断すること。それはある意味、尋常ではない。慣れない交通ルールと走りきると言う精神的、肉体的影響が個々に生じてくるのは個人差はあるにしても事実である。たまたま彼が不運に巻き込まれてしまったが、明日は我が身と気を引き締めたのは、私だけではなかったと思う。

ピックアップトラックにバイクを乗せる。改めてサポートの有難さが身にしみた。初日からエネルギッシュだった霜鳥さん残念です。Ola(オラ)の町で待機中、地元のライダーとの合流ショット。スタッフの永田氏は冷静に何気なく皆の心のケアーをしていた。

ルート40を今日もひたすら西へ向かう。US地図は分かりやすい。自分達のグループは西へ移動しているのだから”WEST”表示を追っていけばよい。インターステート ハイウェイにはマイルポイント(距離表)が立っている。東西に走る道路ならば、西端を拠点にその地点の距離がポイント表示されている。

アーカンソー州が終わりオクラホマ州に入ると前州の1桁から3桁に変わる。次の指示が278だから、60マイル先が目的地になる。地図の見方、距離計算も旅をしながら学習してゆく。ここはグレートプレインズ大平原のど真ん中。オクラホマは果てしなく広〜〜〜い。

毎日叩かれるような爆音と
ゴーゴーとうなる風音だけが
何時間も何時間もついてくる
誰もイヤと言う訳ではなく
ただ、、、
この大平原の豆粒にしかすぎない
人間の小ささを
ひしひしと感じている

オクラホマ市街を抜けた辺りで、真黒い無気味な雲が空全体を覆い、数マイル先に立ちはだかっていた。路肩にハーレーを停め、傍らを爆走して行くトラックの風に煽られながら、レインコートを装着。、、、半端な雲じゃない、、、稲妻もはしっている。意を決して走りはじめる、雲の中に突入すると同時に、真っ暗になり突風と大雨が凄まじい勢いでマシンと自分を襲ってきた。シールド越しは吹き付ける雨でほとんど何も見えない。三度三度と300キロのマシンが暴風雨にすくわれる。もうこれ以上走れない! ハザードランプ(SOS)で知らせるが、まだ前進するつもり、、、。何とか体勢を立て直しながらシフトダウンを繰り返す。立体交差のげたの下でやっと避難した時は、覆いかぶさる自然の力に絶句。

オクラホマの広大な大平原は竜巻きなどの自然現象による被害が多い所。とにかく遮るものが何もない大地で自然が猛威をふるえば人間などひとたまりもない。嵐がおさまるまで待つ。サンダーストームもじきに治まりGOサイン! 雨の中でも再び走り始めた。今日のオクラホマのルート40は長い道のりだった。アーカンソー州との州境から宿のクリントンまで260マイル(416キロ)を走り抜けた。夕刻8時到着。夕食は BRAUM'S のハンバーガー $ 3.99 セント。

 
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